海外の中古住宅に学ぶ 日本の空き家の在り方

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海外と日本の中古住宅に対する考え方の違い

現在空き家の数が増え続けています。理由としては様々ございますが、中古住宅の価値観の見直しを行わない限りはこのような状態は止まらないでしょう。
諸外国のアメリカと比較すると
日本人は中古住宅より新築住宅に住むことが好み、逆にアメリカでは中古住宅に住むことを好む傾向にあります。
新築住宅と中古住宅の住宅流通市場比率を見ても一目瞭然でアメリカは新築住宅 20%:中古住宅 80%
日本は新築住宅 80%:中古住宅 20%
と言われているように全く真逆な結果となっています。

日本とアメリカの価値観の違い

なぜこんなにも価値観が違うのか見ていくと、
アメリカではDIYやリノベーションという言葉が当然のように浸透しており
中古住宅を大切にしていく精神がもとから備わっているようです。
また建築許可を取るのが難しく、一から新築を作る場合は大変だという状況も影響しているようです。
※新築住宅を作る個数や建築エリアが元から州ごとに決められている場合もあるので新築住宅をつくることが自体が困難
一方日本では新築住宅に住むことを好み、DIYやリノベーションといったことへの意識は薄く、
またこうしたことが賃貸レベルでは中々実現することができないことも中古住宅への価値を薄くしている要因となっています。また日本の経済対策で新築住宅を建てることで生まれる経済効果が高く、国も新規に住宅を建てることを主として押し進めていることも大きな要因の一つのようです。

住宅構造と耐用年数の違い

アメリカでは基本的に日本と変わらず木造建築が一般的ですが
耐用年数に関しては日本が40年程度だとすればアメリカでは100年程度あるとされています。
なぜここまで差が出るかというと、アメリカではリノベーションや補修といったことが
当たり前のように行われていて、中古住宅を大切にするリノベーションやDIYの精神が根付いていることや気候の問題が大きく影響しているようです。
日本国内全土では、木造建築の条件としてはあまり好ましくない湿気が多い梅雨の時期や台風がありますが、カリフォルニア南部のような空気が乾燥し晴天率が高く降水量が少ないようなエリアでは、そういった影響はほとんど無く同じ木造住宅だとしても耐用年数を伸ばすことができるので中古住宅の価値を保ちつつ、長く住み続けられる条件を備えていると言えます。

中古住宅の価値

日本の場合、建て替えたほうが経済的であることが多く、中古住宅より新築住宅のほうが設備も新しく、資産価値・流動性が高まるという特徴があり、耐用年数を過ぎた(20~30年)木造の建物価値は低いことに対してアメリカでは
物件総額に占める建物の価値の割合が大きいことが一般的であるため、中古住宅であっても価値が低くならず、
建物をあえて取り壊して新築物件を建てるという発想にならないということも影響しているようです。

日本国内の不動産の契約形態や国の方針、法整備を変えなければ
アメリカのような中古住宅を貴ぶ精神を国民に浸透させることは難しいと思いますが
空き家問題を解決するには避けて通ることが出来ない考え方だと思われます。

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